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【第3話】崖っぷちからの復活【Kaeのマイキャリ物語】

こんにちは、Kaeです。

先日から、
私の独立に至るまでの話を公開しています。

前回もたくさんの感想をいただきました。
ありがとうございます!

こうしてあらためて思い出して
言葉にしてみると、

あの時の風景とか感情とかが蘇ってきて
思わず涙が出そうになりました。

でもね、あれだけしんどい思いをしたけど
そこで学んだことって
かなり多かったんですよ。

ただ、あの時はひたすら辛かったんです……

モンスタークライアントの対応に日々苦戦し
自分の席に帰ってきても、叱責の嵐。
そして自分だけが鳴かず飛ばずのお荷物。

熱意100%の新人が
無力感から無気力になっていく様は、

周囲から見ていても
わかるぐらいになっていたんでしょうね。

みかねて声をかけてくれたのは
新規開発課S先輩でした。

「塩野、大丈夫?
 最近顔が死んでるよ」

はっとしました。

自分が誰かから心配されるなんて、
思いもよらなかったんです。

それだけで救われる気がしました。

「ちょっと、飲みにいこう。」

このことをきっかけに、嶋本先輩をはじめ、
飲み会にさそってくれる人が増え、

SUPをはじめ、他の課をまたいで多くの人に
相談できるようになっていったのです。

入社2年目の後半には
どん底から少し浮上してこれた感じでしょうか。

気づけば、あの「瞬間湯沸かし器」課長や
厳しい先輩とも少しずつ仲良くなってきていました。

当時、会社の始業時間は9時だったのですが、
私は大体7時半には会社行っていました。

3課のみなさんもそんな感じだったので
それぞれの席で朝ごはんを食べながら
たわいもない会話をしてたんですね。

それでちょっとずつ人間関係を作っていく経験もでき、
人との付き合い方も学んでいけた感じです。

(実は、3年目を迎える頃には
一緒にカラオケに行くほど
仲良しになってました!笑)

モンスタークライアントたちとの付き合いも
だんだん慣れて

「どう対処するか?」
「どう攻略するか?」
の戦略思考に変わっていきました。

また、その時期は、
とにかく自分を何とかしたくて
本を読みまくってましたね。

思い返すと、
それも次の半年への糧になってたんだと思います。

そして、
2年目があと少しで終わろうとする春。

私に大きなチャンスが現れたのです。

私の担当は、
例のモンスター2社の既存顧客と、
東京東地区。

つまり、東京東地区から新規をあげられたら
自分の実績としても、
会社的にもいいわけです。

なので、入社以来
新規や学校統合の状況を
担当区の掲示板などで
自分でチェックしていました。

また、区役所のその担当者には
2年目の後半になってからは、
新規開発課SUPの海野課長を同行して定期訪問していました。

そしてその同行のたびに海野課長には、

「この案件、絶対取りたいんで!」と

呪文のようにいい続けていました(笑)

両校の校長にも挨拶に行っていました。

そんな中、ついに!
統合校の制服の入札募集が始まったという
情報が流れてきたのです!

全校生徒の制服刷新で、初年度は1000万円。
その後、新入学生の購入が年間500万円。

これはやるしかない!!

その一報をキャッチして即、
私は海野課長の席へと相談に走りました。

「よし、すぐに区に資料の提出にいこう」

会社の実績もあって、
書類審査は難なく通りました。

次は肝心の企画のプレゼンです。
さて、どうしたものか……

実は、両校の校長・副校長には
何度もお会いしていたものの、

「区がやることだから」と
なかなか「こうしたい」という言葉を引き出すことができなかったんです。

それでも、
スカイツリーの麓にある学校だから……と
自分なりにコンセプトを考え、
周りにも相談して企画を練っていきました。

いつか提案の上で役に立つのでは?と
取得していた色彩検定の知識も
この時は結構役立ちました。

「この案件、絶対取りたいんです!!」

とにかく周りにことあるごとに言いまくって、たくさんの人の力を貸してもらいました。

結果、見事、プレゼンで
最終候補の2社に残ることができました!!

そしてここからは、
実際それを着る、生徒の投票によって
決まるのです。

投票期間は約2週間。

あとは信じて待つのみ。

気がつけば季節は夏になっていました。

そして、その日はやってきました。

「〇〇区役所」と印字された封筒が
私の机の上にのっていたのです。
震える手で封を開け、
三つ折りの書類をおそるおそる開いたものの
目が泳いでしまいます。

そこには「採用」の文字が
しっかりと印字されていました!

「決まった〜!!!」

私は思わず、支店中に響くような声を上げてしまいました。

そしてフロア中から拍手が。

いつの間にか、
私が奮闘してくれているのを知り
(それは、あれだけ言いまくれば……笑)

みんな応援してくれていたのです。

支店長も、少し遠くの席から、
「執念じゃの〜」(岡山弁)
とつぶやいていたそうです。

自分にもできた!

やっと会社に貢献できた!

その喜びが心の底から湧き上がって
自分を包んでいるような感覚。

自分にもできた、という体験は
何事にも変え難いものですね。

その後の私は、コンスタントに
年間2・3社(校)の新規を上げられるようになっていきました。

実績を積むことで、随分顧客との関係性も変わっていきました。

毎年行われる展示会イベントにも
遜色なく集客できるようになったのです。

順調そのもの、充実した
セールスパーソン、いやサラリーマン生活。

でも、私の中で新たに1つの疑問が
頭をもたげてきてしまっていたのです。

……to be continued……

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